ビブリア古書堂の事件手帖3を読んだ。
その中に「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」を依頼人のあいまいな記憶や言葉の断片だけで探し出す、というお話があった。題名も作者も覚えていない。
”「ええっと、確か.......タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなので......いつの時代だかは分からないんだけど、たぶん西洋が舞台の話で....」”これでは頼まれるほうも困るだろうが、図書館にいた頃はコレに似たようなことはよく出くわした。(エンジニアやる前は、ある図書館の書庫にひきこもってました)
本の内容ではないが、今も覚えている探し物依頼にこんなのがあった。
”「ワタシが借りた本が何だったか覚えてませんか」”どうやら返すものを間違えたのを小一時間経ってから気がついたらしい。しかも、タイトル覚えていない、と。
おやおや。今みたいに完全電子でその日の利用記録とか残ってないしねえ。
実は何年か仕事してると利用者に対してカンが働く、というか「この人なにかうっかりしたことしそう」とか予感がすることがある。その時もドンピシャ、でワタシのほうが借りたもののタイトルをおぼえていた 。
「これですねえ」 (・∀・)
「あ、そうです」 (゜o゜;
あの時はびっくりした顔されたなあ。
図書館もデータの電子化になって、キーワードとかいれればいくつも本が探せるようにはなったけど、人間のあいまいな要望なんかは人間の方が見つけるの得意だろう。キーワードからこぼれ落ちた本たちはどうしてるのかな。
では、また。
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