これを書いているヒト

2015年2月26日木曜日

【日記】読書する、カラダ



失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)
マルセル プルースト Marcel Proust

筑摩書房 1992-09
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唄にリズムがあるように、文章にも書き手独特のリズムがある。
「文体」ともいわれるそれは、深く作品の個性に結びついている。
翻訳されている本だと、訳者のつくる文章のリズムが読みやすいかどうかを決める。

どんなに著名な作品でも、カラダが受け付けない文章というのが、ワタシにはある。
本を読む、あるいは文章を読むというのは、アタマだけではなく深く身体機能に結びついているのではなかろうか。

例えばワタシは、数多ある『失われた時を求めて』の翻訳本の中で、ちくま文庫の井上究一郎氏のものが一番好きだ。
なぜか、といわれてもわからない。あえて言えば「呼吸があう」ということであろうか。

この前、ちくま文庫訳と光文社訳を比較しているブログがを見つけた。

光文社訳をKindleで買った感想とか | Proust memo





二つの訳をならべると、こうも印象が違うとは。
同じ原作の文章から、この文体の違いはどこから生まれるものなのか。
なかなか興味深いものではある。

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