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「新年」というのは不思議です。
ヒトの営みにとっては、昨日と今日にそれほどの境はないはずなのに、「新年」と言われると急に何かが改まったような気がします。
日本では、年を越える前に大掃除をし、年越しそばを食べ、紅白などのTV番組を見ながら除夜の鐘がなるのを聞くか、カウントダウンPARTYをするか....というところでしょうか。
数え年が主流だった頃は、1月1日でみんな一斉に1つ年を取りました。
でも、遠い昔には今の1月1日は1月1日ではありませんでした。
旧暦のことではないですよ?
暦のはじめである「ロムルス暦」(紀元前8世紀)の頃です。
その頃は1年は10ヶ月、新年は今で言う3月頃と言われています。1月2月は月そのものが存在しませんでした。どうも空白期間だったらしいです。(なんつー大雑把)
そこから今の暦の原型「ユリウス暦」に変わって、その改良版とも言える「グレゴリオ暦」が現代の暦ですね。
日本は、中国の暦に倣って太陰太陽暦を使っていましたが、開国して西洋と外交をすすめる上でも何かと都合が悪い。そこでグレゴリオ暦を採用するのが明治5年12月2日の翌日から。(;・∀・)なので、その年は12月3日から30日は存在しません。
当時のヒト大丈夫だったんかいな、新年の準備w
その時の1月1日が現在も連綿とつながっているのですね。いやはやなんとも。
1月1日はヒトの営みというより、政治や歴史の要請する結果、今のカタチに落ち着いたわけですが、なぜかそこに「1年の区切り」「新たなスタート」という気分を見ているわけです。
では、また。
【参考】
明治5年 - Wikipedia
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