週刊文春に勤める人間すべてと、編集長の新谷学氏におかれましては、自分のご子息・ご令嬢(もしくはお孫様)が無事出産された暁には、同じアンケートを社内で執り行って結果を公表していただきたいものです(-_-)
— chika2yan (@chika2yan) July 5, 2013
忙しかった仕事の中休み。久しぶりにネットみたらどこぞの出版社が、アタマの悪さ丸出しのアンケートとやらを実施していた。「半日持たずに閉鎖だろうなあ」とは思ったが。(それでも長いくらいだ)
そして詫びていないお詫び文とやらが掲載された。
安藤美姫選手出産アンケートについて | お知らせ - 週刊文春WEB
「出産を支持しますか?」
「子育てしながら五輪を目指すことに賛成ですか?」大きな世話だ。
これ、自社でやってみたら?(会社員バージョン)
我が社の ○○さんが実は子供さんを出産されていましたで、気がついた。この文面て「マタニティハラスメント」そのものじゃん。
「出産を支持しますか?」
「子育てしながら彼女が役員を目指すことに賛成ですか?」
女性の性の自己決定権を嫌う社会 子供は”授かり物”という物語を失った社会の不幸
この社会は女性が自分の性に対して自己決定することをとことん嫌う。”恋愛禁止”の規約まであるぐらいだ。SEXは”家庭を持ってから”という社会のイニシエーションを通過しなければ認められない。たとえそれが建前であっても、だ。
今回のこの件、私見では「性の自己決定を下した若い女性への社会からの私刑」だと思っている。子供のことは後付けの理由だろう。
もう一方で、偶然だろうか。女性教師の妊娠に「無責任」の声があがる事件があった。たぶん先生としては「思いがけない出会い」それこそ授かり物だったであろうが、クラスの親御さんたちはそうは取らなかったようだ。子供は人生設計の中の一部で、「何歳のどのイベントに産む、決めたら何が何でもその歳に産む」ようなものだったのだろうか?
女性の性の自己決定権を奪う代わりに、この社会は少子化と万単位の中絶の国となった。
平成23年度 人工妊娠中絶数、20万2106件 減少傾向続く 厚労省統計「衛生行政報告例」 : 前から後ろから!望まぬ妊娠で中絶するより、ピルなどで女性が自衛できるようにできないだろうか?と常に思う。(これでも減ってはきている)
一方でこのような動きも
卵子凍結保存 未婚の人に希望者増加
初婚・初産が30代に推移しているにも関わらず、子宮頸癌の好発年齢も30−40代。結果、産みたくても産めないケースも増えてきているので、20代の早い段階での卵子凍結保存というのも選択肢としてありかもしれない。
xxxx厚生労働省:平成22年度 「出生に関する統計」の概況
子供をもつ選択肢を婚姻以外に認めないのなら、早晩どうにも立ちいかなくなるでしょうね。なにも少子化対策は妊娠適齢期の女性だけに必要じゃありません。
思春期のあたりから「SEXや出産とどう向き合って人生を過ごすのか」というQOLの観点からの教育。年齢が上になるほど出産にはリスクが伴うようになるという事実を踏まえた”産み時”を自分で選択できる充分な情報を与えること。これは男性にも必要な教育だわね。産むのも育てるのも男性の手が必要です。でも決定権は女性です。
なにが悲劇って「欲しいと思える時期には手遅れだった」ってなることでしょ。
では、また。
金融日記:もう日本も結婚制度やめませんか? ―各国の婚外子比率
結婚制度が問題ではなく結婚制度”だけ”しか認めないのが問題だとは思うんだが、こう割り切るのもひとつの方法かなあ
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