そのハナシはいきなりはじまった。
「わたし,カレと別れちゃったんですよー」
おいおい。
「これから先この人以上に好きになれる人いるのかなあ、と思うくらいまだ好きなんです」
聞くと今でもフツーに会うんだそうだ。
これはキツい。
せめて会わなくてすむんだったらねえ。
「ともかく、考える暇があるとドツボにハマって変なこと(この場合カレのとこに押し掛けて、余計嫌われるとか)するから、何か没頭できることやろう」
どんなに想って切なくなって泣いても、この先ずっと憶えていても、時間が経てば思い出になって気持ちは薄れていく。
だんだん思い出す回数が減ってきて。そのうち別の人が気になっていたりする。
時間が解決できないものはないと知るのは、いいのか悪いのか。
オトナになって自分が失ってしまったモノを見たようでさみしくなった。
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