これを書いているヒト

2016年2月18日木曜日

現代の錬金術士は化学風味の水を売る

photo credit: 20091227-DSC_3103-1 via photopin (license)

いっちばん始めに「水素水」なるコトバを聞いた時に浮かんだのが「精製水」のボトルだった。


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実際は全然違って、でもまあ毒じゃないし好きにすればいいや、と思っていた。が、昨日Twitterで 
「水を熱して蒸気に変え、それを吸引適正温度まで下げたガスを吸引」「水素66%・酸素33%の混合ガスなので、吸引口に火を近づけても着火も爆発したりもしません」 「無味・無臭で副作用もありません」

というのがあった時にはぶっ飛んだ。
酸水素ガスか?(ちがう。それだと引火するw)

まあ、いいや。これ以上書くとヘンなもんが寄ってきそうなので、やめとく。

現代は「ちょっとよさ気」で「話題になっている」ものが売れる。ちょっと高いものを買うには気がひけるけど、「化学風味」で「なんとなく更に効きそう・良さそう」なものだったら、それが買う言い訳にもなる。友達同士話題にできるし、ちょっとした人付き合いの潤滑油にもなる。

「そういうもの」に真っ向から「科学的態度ではない」「デマだ」と言っても通じないだろう。彼らの多くは「モノを買う理由としての化学風味」な付加価値を必要としているだけで、「これを飲まなきゃ死んじゃう(´;ω;`)」とまでは思っていない。

”惚れ薬”に効能のない事はあたしどもはもとより、お客様大方承知の上でございます。
それでもなお売れるのは 
あたしどもが売っているのが....
夢だからでございます!!
(石ノ森章太郎 『八百八町表裏 化粧師』)

ただし、この化学風味の夢は水ぐらいだったら罪はないが、場合によっては命に関わることもある。
指摘するのが正しいのかヤボなのか、悩む毎日である。

では、また。



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